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危機感がもたらす滞納の長期化 2014.12.1 (月曜日)

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こんにちは、樋口です


家賃の滞納問題で気にすべきところは、滞納額よりも、滞納回数と言われています。
例えば5万円一括で支払うよりも、1万円で5回支払う方が、後になるにつれてますます回収しにくくなってしまいます。
なぜならば、金銭を借りる緊張感は約75日しか持たないと言われているからです。
返済し始めこそ、「待ってもらってありがとう」という気持ちを持って真面目に返済します。
ところが3ヶ月目にさしかかると、自分の持っているお金を「とられる」という意識に変わってきてしまうのです。

これは滞納者の「滞納に対する緊張感」の変化がもたらす滞納心理の本質です。

入居者が満額を払わない状態をずるずると続ける滞納については、滞納者だけでなく、オーナー様自身の危機感が薄れることによって長期化を招く可能性があります。この人は声をかければ支払ってくれるから、という理由で安心してしまうケースが実は一番解決が難しいです。

この記事を書いた人

樋口次郎
倒産寸前から現在まで、個人商店から組織形態まで、新卒入社から営業統括責任者、取締役を経て、現在は常務取締役 兼 グループ会社の代表取締役社長として1つの会社でリアルに濃く実践中です。


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